化合獣についてのあれこれ
INOV(インベイジョン・オブ・ベノム)に収録される新規テーマ
『化合獣(かごうじゅう)』についての思考まとめです。
(2016/06/22現在)
先に紹介されてる方がいましたね、人気があるのでしょうか?
リンクもおいておきますね。
こちらのは元ネタについても言及してらっしゃるので読んでみると面白いかもしれませんね。
どうしても同じテーマだと内容がかぶったりしますが許して。
- 「化合獣」の特徴
- 「化合獣」のテキスト解説
- 「化合獣」のデッキ軸
- 「化合獣」に合いそうなカード
- まとめ
「化合獣」の特徴
化合獣とはどんなテーマなのか。ざっくり説明しますと
メインデッキのモンスターがすべて「デュアル」
もしかしたら(デュアル is 何?)って人もいるかもしれませんね。一応軽く説明しますと
召喚権を二回使用し、初めて効果を得ることが出来るモンスター群です。そして
[デッキ・手札] では [効果モンスター]
[フィールド・墓地] では [通常モンスター]
というややこしい性能も持ち味となります。
デュアルモンスターは効果の使用にひと手間かかるものの
「通常モンスター」と「デュアルモンスター」のサポートが受ける事が出来るのが最大の特徴です。
サポートの豊富さで立ち回れる!と思うと召喚権を2回消費して効果を得る。という性質がお荷物になり、うまく回らない...なんてこともあり得る難しいモンスター達です。
効果が「化合獣」指定ではなく「デュアル」指定(が多い)
化合獣は罠カードの《完全燃焼》以外、デュアルに関係する効果を持っています。
最近のテーマには珍しくテーマ内完結ではなないため
【化合獣】以外の様々な【デュアルデッキ】とも混ぜ合わせることができますね。
下級(☆2)は「化合獣」最上級(☆8)は「進化合獣」
メインデッキは☆2と☆8。エクストラはランク8エクシーズ
【純化合獣】で組むならランク2・8で戦うことになりそうですね。
属性と種族がまちまち
属性:炎・水・風・闇
種族:獣戦士/悪魔・ドラゴン/鳥獣・獣・水族
どうすればいいのか、不思議に思うくらいバラバラです。
この属性・種族がバラバラなことを
「メリット」と捉えるか、「デメリット」と捉えるか。
人によって様々ですし、それだけ多くのデッキ軸が作られると思います。
ざっとこんな感じですね。デュアルモンスターという最大の特徴を存分に生かし、
様々なサポートカードを使うことが重要になってきますね。
サポートの豊富さと召喚権を2回消費して効果を得る特徴
この二つをうまく扱っていくことが目標ですね。
「化合獣」のテキスト解説
テキスト解説の前に略称メモ
ns=通常召喚
ss=特殊召喚
ds=再度召喚(デュアル化)
Fs=融合召喚
Rs=儀式召喚
Ss=シンクロ召喚
Xs=エクシーズ召喚
ef=効果発動
A.B.C= 各モンスターの個体判別
こんな単語が出てくるかもしれません。
超化合獣メタン・ハイド ランク8 炎属性
獣戦士族・エクシーズ ATK/3000 DEF/3000
レベル8デュアルモンスター×2
①:このカードがX召喚に成功した時、自分の墓地のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は自分フィールドのデュアルモンスターを攻撃対象にできず効果の対象にできない。
③:デュアルモンスターが召喚に成功した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手は自身の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送らなければならない。
「化合獣」のエースカードです。攻守3000なのはいいですね。守備で出して維持しやすいですし。効果の方は
①は自身がX召喚した時に墓地からデュアルつり上げ。デメリットもないので使いやすいですね。
②デュアルモンスターに対しての攻撃抑制と効果の対象にならなくする効果。後述するダイオーキシンを維持する際に便利な効果ですね。ただし、ブラックホールのような対象を取らない全体除去には注意したいですね。
③デュアル化成功時、素材を取り除き「相手は手札・場のカード1枚を墓地送り」いいですね。破壊耐性も気にしなくていいですし。(この効果は対象取るのかな?エアプマンにはわからんとです。)
個人的には結構好きな効果です。デュアル化させることに意義を持たせるいいカードだと思います。
化合獣ハイドロン・ホーク 星2 水属性
鳥獣族・デュアル ATK/1400 DEF/700
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●手札を1枚捨て、自分の墓地のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。「化合獣ハイドロン・ホーク」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
かわいいですね。
なぜデュアルというだけで発動までのタイムラグがあるのに手札コストも要求するのか...コレガワカラナイ。
デュアルには自身をリリースして墓地からデュアルをssし、なおかつデュアル化させる《炎妖蝶ウィルプス》がいます。差別化するなら
- 「化合獣」の名前持ち
- 属性・種族の違い
- 手札コストの利用
- 守備でss
このあたりを利用していきましょう。
《炎妖蝶ウィルプス》ef墓地のこのカードを蘇生、デュアル化しているのでそのままef墓地の《炎妖蝶ウィルプス》をssする。(デュアル化&手札コストによっては...)
この動きがどこかで役に立つかもしれません。
化合獣カーボン・クラブ 星2 炎属性
水族・デュアル ATK/700 DEF/1400
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●自分メインフェイズに発動できる。デッキからデュアルモンスター1体を墓地へ送る。その後、デッキからデュアルモンスター1体を手札に加える。「化合獣カーボン・クラブ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
かわいいですね。
効果はデュアル墓地送り&デュアルサーチとかなり優秀だと思います。
先述の《化合獣ハイドロン・ホーク》をサーチ、しかも墓地にデュアルが落ちている
状況まで作り出せる便利なカニさんです。
(まぁ《化合獣ハイドロン・ホーク》じゃなくても《炎妖蝶ウィルプス》でもいいですね)
やはりデュアル化でタイムラグがあるものの、こちらはそれに見合った効果だと思います。
化合獣オキシン・オックス 星2 風属性
獣族・デュアル ATK/0 DEF/2100
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●自分メインフェイズに発動できる。手札からデュアルモンスター1体を特殊召喚し、自分フィールドの全てのデュアルモンスターのレベルはターン終了時まで、この効果で特殊召喚したモンスターの元々のレベルと同じになる。「化合獣オキシン・オックス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
かわいいですね。
効果は手札からデュアルをss、その後場のデュアルのレベルを統一する。というもの。
単純に強いですね。ラグはあるものの実質二枚でエクシーズできるようなものですかね
獣なので闇ドラゴンと一緒にビーストアイズにもなれる。出すかはともかく覚えておいても損はなさそうです。
先述のエクシーズである《超化合獣メタン・ハイド》を出すのに便利ですね。
墓地:《真紅眼の黒炎竜》1体
場 :《化合獣オキシン・オックス》(デュアル化)+デュアル(1~3体)
手札:《真紅眼の黒炎竜》1体
この状況が作り出せたなら《真紅眼の鋼炎竜》を連続で並べることができます。
まぁ難しいでしょうけど
進化合獣ダイオーキシン 星8 闇属性
悪魔族・デュアル ATK/2800 DEF/200
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードがモンスターゾーンに存在する限り、デュアルモンスターの召喚は無効化されない。
●1ターンに1度、自分の墓地のデュアルモンスター1体を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
キモイ(直球)
ただ効果の方は見覚えのある効果、あの《マスター・ヒュペリオン》と類似した効果を持ちます。このカードと墓地のデュアルが維持できたなら毎ターン破壊の限りを尽くせます。
先述の《超化合獣メタン・ハイド》の効果で墓地から出てきてしまえば維持しやすく、デュアル化で相手は墓地送り、効果発動で場を破壊と連続で荒らすこともできます。
進化合獣ヒュードラゴン 星8 水属性
ドラゴン族・デュアル ATK/200 DEF/2800
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカード以外のデュアルモンスターが召喚に成功した時に発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
●自分フィールドのデュアルモンスターが効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドのカード1枚を破壊できる。
こっちはかわいい。
ただし効果の方はいまいちピンと来ませんね。ドラゴン☆8をコナミが警戒しているのでしょうか?
こちらは豊富なドラゴンサポートを利用できるのでエクシーズ素材としてはかなり優秀だと思います。
先ほどのダイオーキシンとは攻守が逆になっています。
(デュアル化2つ目の効果はブラックホールを撃たれた場合は肩代わりは1枚で済むんですかね?教えてエロい人)
化合電界(スパーク・フィールド)
フィールド魔法
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分はレベル5以上のデュアルモンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。この効果は1ターンに1度しか適用できない。
②:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにデュアルモンスター1体を召喚できる。
③:1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。自分フィールドのもう1度召喚した状態のデュアルモンスター1体を相手のエンドフェイズまで除外し、対象のカードを破壊する。
巷で噂のぶっ壊れ最強カードがこちらです。
デュアルでは《金剛真力》というカードがありますが、あちらは永続魔法。そして
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
手札からレベル4以下のデュアルモンスター1体を特殊召喚する事ができる
というものでした。
たいしてこちらは
- フィールド魔法でサーチ可能
- 上級以上のリリース軽減
- デュアル専用の二重召喚
- 除去
と、詰めに詰め込んだカードとなっています。
「化合獣」のみではなく「デュアル」指定なのですべてのデュアルデッキに入れておきたい程の最強カードです。やっぱコナミのさじ加減ひとつやな
ただ、これは「デュアルにとってのぶっ壊れ」であって他のデッキなら(9期テーマなど)そもそもこんな介護は必要ないくらい強いんですよね。
デュアルを使ったことがある人ならわかると思いますが
「これでようやくスタートラインに立てる」
といった具合のカードです。
除去に関してはついで程度に考えておくのがよさそうです。
完全燃焼(バーンアウト)
通常罠
「完全燃焼」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの表側表示の「化合獣」モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「化合獣」モンスター2体を特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
②:相手モンスターの直接攻撃宣言時に、墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
もっと!熱くなれよッ!
これにはあの方もニッコリ。効果の方は「化合獣」指定です。
ただし効果の内容に関してはいい物だとおもいます。
1つ目の効果は罠なので先行展開には使えませんがデッキから2体ssは単純に強いです。
2つ目の効果は墓地からこのカードを除外し、除外されている「デュアルモンスター」をss。さらにデュアル化のおまけつき。
《RRレディネス》のような延命カードとしても運用するもよし。
《龍の鏡》で除外したドラゴンデュアルを引っ張って来るもよし。
相手エンド時に《トゥルース・リインフォース》のように使って次のターンに備えるもよし。
「化合獣」を混ぜたデッキなら採用を一考してもよさそうです。
「化合獣」のデッキ軸
デッキ軸と書きましたけどそのデッキのカードについて詳しく知っている訳ではないので、こんなデッキ軸も作れるかもしれませんよ?程度のリストだと思ってください。
8ドラゴン軸
真紅眼軸
聖刻6軸
悪魔6軸
アンデ軸
魔法使い軸
植物軸
ジェムナイト軸
ギガプラ軸
HERO軸
HERO4軸
セフィラ軸
エーリアン軸
適当に例を挙げただけでもこれくらい作れそうです。好きなデッキを組んでみてくださいね。
「化合獣」に合いそうなカード
「化合獣」というよりは「デュアル」サポートですかね。
少しずつ見ていきましょう。
即、デュアル化&墓地へ行けば「通常モンスターをss」
デュアルデッキなら必要になるでしょうね。化合電界よりこっちの方が欲しい場面も多々出てくると思います。
展開さえしてしまえば一気にデュアル化させることができる優れもの。ただしエンド時に裏になるので相手ターンは無防備で
「1度デュアル化しても裏になったり墓地に行くとその情報は失われ、表になった時には通常モンスターに戻る」
というのが難しいですね。このターンで展開しきることを考えるならよさそうです。
自身リリースで墓地からデュアル化させた状態でssする蝶々。
先述の《化合獣ハイドロン・ホーク》とはうまく差別化させていきたいところ。このカードは《スーペルヴィス》と組み合わせた時に真価を発揮し、場に2体のデュアル(片方はデュアル化)が並ぶ非常に強力な効果をもっています。
手札か墓地から昆虫か植物をssする便利なやつ。
《炎妖蝶ウィルプス》が昆虫なので相性はいいと思われる。そしてこのカード自身が植物で、この手の効果には珍しく「ギガプラント以外の」というテキストが含まれていないため2体目のギガプラントを持ってくることもできる。
上のギガプラントをデッキからssできる便利なヤツ。植物デッキ使ったことある人なら十分強さを知っているでしょう。
真紅眼でありデーモンのモンスター。デュアル状態の効果が結構強いです。
真紅眼なので《伝説の黒石》でリクルートできますね。《レッド・リゾネーター》と絡めて後述する《ブラック・ブルドラゴ》を出してもいいかもしれません。
手札または「自分・相手の」墓地から悪魔族をssすることができるカード
ダイオーキシンと先述のエビルデーモン、レッドリゾネーターあたりを呼んでくるといいかもしれませんね。
エビルデーモンはランク6。レッドリゾネーターは8シンクロと使い分けもできますし。
レベル8ドラゴン族デュアルモンスター。
これだけで多くのサポートが使えるのでかなり便利です。
《化合電界》と合わせて相手の魔法罠を一掃する使い方もできますし、効果の方も悪くないんじゃないかと。
名前だけ登場していたブラック・ブルドラゴです。
魔法罠の除去とこのカードが破壊され墓地に送られればデュアルモンスターをデュアル化してssできます。
3000打点が魅力的ですね。
非常に緩い縛りで出す事ができ、全員デュアル化させるという優れもの。
ドラゴン融合体なので《龍の鏡》が使用できます。《龍の鏡》で除外してしまうと墓地のリソースが減ってしまいますが《完全燃焼》で持ってこれるので特に問題はありません。
新規カードの中に《大欲な壺》という除外から3体デッキに戻し、1枚ドローというカードも出てくるので組み合わせてもいいかもしれないですね。
メタンハイドの除去効果と噛み合わないのが難点ですが、このカードのレベルは8。そのままエクシーズしてしまえば問題なさそうです。
(メタンハイドは素材指定があるのでそれ以外にしか使えませんが)
獣戦士族なので《天キ》でサーチできます。
《竜の霊廟》でドラゴン族デュアルを二体落とせば
ssできるレベル3としても、デュアルサーチ要員としても使えますね。
このカードに《孵化》を使うことで《炎妖蝶ウィルプス》をリクルートすることもできます。
攻撃力1000以下の通常モンスターssとドラゴンリリースしてモンスター1体のレベルを8にしつつ800のパンプアップ。
何かに使えそうな効果ですね。ドラゴンなので《龍の鏡》でも使えます。
使うとすればドラゴン軸ですかね。
下級3種はレベル2なのでssできます。この後に《フォースリリース》を使うと一気に展開できるかも。
上記のカードで蘇生できるチューナーです。シンクロ軸と儀式軸でなら使うかもしれないですね。
《ギャラクシーサーペント》と同じくシンクロ軸、儀式軸でならお呼びがかかるかと。
まとめ
「化合獣」もとい「デュアル」いいですね。
難しいですがその分たのしいいいテーマだとおもいます。イラストのいいし。
ただ、【純化合獣】で組むとなると少し厳しいところもあるかもしれませんね。
いろいろな軸ができて楽しめるテーマなのでぜひ組んでみてください。
私は組むとしたら真紅眼軸になりそうです。